「欠陥住宅」ができる原因がある。それは職人の質の低下だ。かつては、職人になるために、どこかの大工の棟梁に弟子入りし修業したものだ。丁稚奉公と同じで、それこそ、親方の下着の洗濯から、果てはおかみさんや家族の衣類の洗濯までしながら、大工の技術を学んだ。カンナ研ぎや道具の手入れをさせられ、長い間の下積み経験の後、やっと一人前の大工職人になっていった。棟梁たちの衣類の洗濯や小間使いが良いとは言わない。しかし、一人前の職人たちの仕事を毎日見ながら基礎をつくっていたから、職人としての腕はしっかりしていた。
安芸郡の賃貸・部屋探し
広島の賃貸・部屋探しをエリアから探す
相馬市の賃貸・部屋探し
糟屋郡粕屋町の賃貸・部屋探し
渡辺通の賃貸・部屋探し
だから良い仕事ができた。徒弟制度の廃止ところが、そうした丁稚奉公的な風習は良くないということで、1985年、たしか中曽根内閣の頃だったと思うが、建築業界の徒弟制度は廃止されてしまった。たしかに、欧米と肩を並べる経済大国に成長した日本が、まだ中世と同じような徒弟制度で家を建てているのはよくないだろう。たしかに一理ある。しかし、その一理のために、腕のある親方の下で技術を身につける環境はなくなってしまった。